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犬猫の予防医療にかかる費用をキャッシュバックするアメリカのペット保険会社

投稿者:武井 昭紘

今年も春が過ぎつつあり、夏を迎える時期となった。この時期は、犬猫を中心とした予防医療に関連した診察件数が増加して、多くの動物病院が繁忙期となっており、収益アップの予測が立ちやすいタイミングであると思う。反面、ペットオーナーの視点から見ると、「ペットの予防で出費がかさむ」季節になったと言える。

そのため、ほとんどの動物病院では、「予防医療の内容と費用」について、獣医師(または動物看護師や受付スタッフ)とペットーオーナーが議論を交わす場面が増えているのではないだろうか。そして、数多く議論をしていると、ペットオーナーから「ペット保険で予防の費用が補填できれば」といった需要を耳にすることが一度はあるであろうと推察している。そこで、日本のペット保険会社では適応外となっている予防医療の費用を補償(キャッシュバック)するペット保険会社について紹介したいと思う。

アメリカのNationwideというペット保険会社は、WELLNESS COVERAGE PLANSという保険商品をリリースしており、ワクチン、フィラリア予防、ノミダニ予防、虫下しといった予防医療に対して、1回につき最大75ドル(約8500円)、年間で最大400~500ドル(約44000~55000円)のキャッシュバックを適応できるように設定している。さらに、このプランでは、予防に必要な事前検査(フィラリア血液検査、FeLV・FIV血液検査)、糞便検査、マイクロチップ、爪切り、健康証明書(ペットホテルや海外旅行で使用するのかも知れない)なども対象としており、非常に利便性が高いものとなっている。

現時点では、アメリカ全土でのサービスではないようである(参考ページにはWellness plans are not available in all statesと記載あり)が、需要の増加に伴う契約件数の上昇と保険会社としての収支バランスが保てる状況でれば、アメリカ全域に普及することが予想できる。また、日本のペット業界にNationwide社が進出したり、日本のペット保険会社がNationwide社の事業モデルを導入することがあれば、「予防医療は適応外」というペット保険の常識が一変して、予防対策が不十分な犬猫が減少し、感染症で苦しむ動物が少なくなることが期待できる。

Nationwide社のような現状のペット保険の常識(デメリット)を改変するビジネスモデルが誕生して、適正または高度な獣医療の恩恵にあずかれるペットが増えることを願っております。

Nationwide社のような現状のペット保険の常識(デメリット)を改変するビジネスモデルが誕生して、適正または高度な獣医療の恩恵にあずかれるペットが増えることを願っております。

 

参考ページ:

https://www.petinsurance.com/petwellness


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