小動物臨床において、診療業務を行っていると、時間短縮をしたい作業というものが出てくると思う。その中で、ペットオーナーの診察終了後の待ち時間を長くする要因の一つが、「調剤」である。特に、超小型犬、子犬・子猫、エキゾチック動物などに処方をする時には、錠剤を分割したり、液剤を希釈したりなど手間となることが多くなる。そして、このような煩雑な操作では、新卒の獣医師にとっては薬用量の調整も難しく、計算間違いによる調剤ミスを起こしやすくなる場合もある。
そこで、イギリスのビルバックUK社はエキゾチック専用のニューキノロン系抗生剤であるEnrobactin(成分名:エンロフロキサシン)をリリースした。この製品はカラメルの香りを配合しており、ペットが服用しやすいように調合されており、ベーリンガーインゲルハイム社のメタカム懸濁液に同梱されている計量シリンジに類似したものも付属されている。
今までは、エキゾチックにニューキノロン系抗生剤を処方する場合には、バイエル社の家畜用バイトリルシロップを希釈して調剤されている先生方は少なくないと思う。日本の獣医業界においても、Enrobactinが発売されれば、調剤の時間短縮、ペットオーナーの待ち時間の短縮、薬用量の正確性の改善など多くの利点が、診療業務の効率化を促すことに繋がると期待できる。

調剤の時間を短くする製品やアイデアが多く生み出されると、動物病院の待合室の混雑は緩和され、1日の診察件数を増やすことも可能となると思います。
参考ページ:
http://www.virbac.co.uk/home/news/main/virbac-news-list/enrobactin-our-new-oral-enroflox.html


