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カナダとアメリカのペット保険に関する調査は意外な結果

投稿者:武井 昭紘

ペットを飼う上で、飼育環境(ちゃんと飼えるか)、誰が世話をするのか、ペットの購入に遣える金額など検討することは多い。その中の一つとして、ペット保険も含まれていると思う。ペット保険に加入することは、ペットが病気になった時の経済的負担を軽減する効果があり非常に有用だと考えられる。

しかし、North American Pet Health Insurance Association(NAPIA)の調査によると、ペット保険に対するペットオーナーおよび獣医師の本音は、NAPIAが予想した結果とは異なるものであった(この調査にはアメリカおよびカナダのペットオーナーと獣医師が参加している)。そこで、今回は、ペット保険に対する意識調査の結果を記載したいと思う。

◆NAPIAの予想1◆

ペット保険に加入する理由は、ペットが抱えやすい疾患の治療費の負担を減らすためである。

調査結果

ペットオーナーは冷静に経済的負担を算出して加入をしているのではなく、感情的な動機に基づいてペット保険に加入している場合が多いことが分かった。例えば、ペットの役に立つから、ペットを愛しているから、ペットを飼う以上は責任があるから、安心のため、投資と考えているなどが理由となっている。

 

◆NAPIAの予想2◆

ペット保険に加入することで、動物病院で支払う費用が軽減される。

調査結果

犬猫のどちらにおいても、ペット保険に加入している場合のほうが支払う費用が増えていることが分かった。犬では保険未加入と比べて30%、猫では80%の増加が認められている。

 

◆NAPIAの予想3◆

獣医師はペット保険に否定的で、保険で制限を受けた治療をすることを敬遠したいと考えている。

調査結果

ペット保険に加入して欲しくないと考えている獣医師は僅か3%であり、56%の獣医師が全てのペットが保険に加入して欲しいと願っていることが判明した。残りの41%は、ペット保険の加入未加入に対して拘りが無いと回答している。

 

上記のことから、「感覚的に」加入したペット保険によってペットにかかる費用が増加しているこが示唆される。ペット保険がヒトの健康保険と同様に機能して救われる命が一つでも増えるためには、行政、企業、動物病院が強力をしてペット保険の整備を検討していくことが重要であるかも知れない。

ペットを救うための保険が提供され続けるために、保険業界、獣医業界、ペットオーナーの意識調査を繰り返すことは重要かも知れません。

ペットを救うための保険が提供され続けるために、保険業界、獣医業界、ペットオーナーの意識調査を繰り返すことは重要かも知れません。

 

参考ページ:

http://veterinarybusiness.dvm360.com/pet-insurance-fact-and-fiction?pageID=2


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