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犬の骨腫瘍の治療はインターネットで完結する

投稿者:武井 昭紘

ペットフードの改良、予防医療の進展、獣医療の進歩は、ペットの寿命を長くすることが期待できると同時に、高齢化が進むことが予測できる。そして、ペットの高齢化は、ヒトと同様に腫瘍疾患の増加に繋がっていく可能性が高いと考えられる。そのため、腫瘍を治療する方法を確立することは、獣医業界においても重要なこととなっている。

腫瘍の治療方法の開発例として、アメリカのオーバーン大学の研究が挙げられる。同大学は、骨腫瘍に焦点を当てて、遺伝子治療の開発を進めている。この開発には、遺伝子合成を事業とするGen9社およびソフトウェアの開発を事業とするAutodesk社も関わっている。

この3つの組織は、共同して腫瘍細胞を選択的に破壊するウイルスを作成し、臨床への応用をしようとしている。その流れは、Autodesk社がウイルスの3D構築を行い、Gen9社がウイルスのDNAを合成し、オーバーン大学が臨床研究を行うというものである。将来的には、病態や症状など個別の状況に合わせた「オリジナルのウイルス」を作成することを目標としており、インターネットで受注できるようになること(オンデマンド化)を期待されている。

骨腫瘍の中でも、犬の骨肉腫は生存率10%未満である。上記の研究が進み、骨腫瘍の治療方法として確立されれば、非常に低い生存率は劇的に改善されることが推測できる。インターネットがあれば、世界中のどこにいても、均一で質の高い治療が受けられる未来が近づいてきているのかも知れない。

インターネットで医療の格差が無くなれば、ペットライフの未来は非常に明るくなると思う。

インターネットで医療の格差が無くなれば、ペットライフの未来は非常に明るくなると思う。

 

参考ページ:

http://www.veterinarypracticenews.com/tech-companies-auburn-university-create-longest-synthetic-virus-for-canine-cancer-research/


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