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猫の肥大型心筋症に対する特効薬としてラパマイシンを商品化する活動

投稿者:武井 昭紘

猫の肥大型心筋症は、病態が悪化すれば血栓塞栓症や心不全を起こし、最終的に死に至る循環器疾患である。そのため、抗血栓療法や血圧をコントロールする治療が適応されるのだ。しかし、これらの治療は根本的なものではない。肥大する心筋組織を快方に向かわせることはできないのである。つまり、当該疾患を根本的に治療する方法が常に求められているのだ。

冒頭のような背景の中、ノースカロライナ州立大学は、猫の肥大型心筋症に対する特効薬の臨床試験が最終段階を迎え、アメリカの食品医薬品局からの承認を得る可能性があることを発表した。この特効薬の名前は、ラパマイシン(シロリムス)。肥大する猫の心筋組織に働きかけ、その進行を喰い止める効果を有しているという。早ければ、承認は3月。6月には獣医師が処方できる状況になるとのことだ。

全米から20軒以上の動物病院が臨床試験に参加し、300匹の猫がラパマイシンによる治療を受けてデータが集積されるという。肥大型心筋症は、血栓の場所によっては疼痛が生じ、突然死もあり得る病気である。罹患猫は苦しみ、福祉が悪化することは想像に難くない。よって、臨床試験が成功し、ラパマイシンが特効薬として世界各地に普及していくことを期待している。

ラパマイシンを徐放性の製剤としてリリースすることも検討されているとのことです。

 

参考ページ:

https://news.cvm.ncsu.edu/studies-led-by-nc-states-top-researcher-propelling-first-drug-to-treat-feline-heart-condition-to-market/


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