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イタリアのある地方で発咳を繰り返す高齢犬の1例

投稿者:武井 昭紘

イタリアの、いわゆる田舎で暮らす11歳齢の犬が咳をした。どうやら頻度は1回、2回ということではなく、持続しているようであった。都会とは異なり、田舎は自然が身近にある。つまり、本症例の咳に、何らかの植物あるいは動物が関連している可能性が否定できないのだ。そして、それを裏付けるように、画像診断では肺炎(局所的)と植物性異物の存在が疑われた。果たして、この異物の正体とは一体何であろうか。

内視鏡検査で気管支の状態を精査した。すると、左側の気管支に意外なものが詰まっていた。それは、画像診断で類推された植物性異物ではなかった。そこには、バッタが存在していたのだ。植物性ではなく、動物性異物が詰まっていたのである。

論文を発表したイタリアのペルージャ大学は、昆虫が気管支内の異物になることを頭の片隅に置くべきだと述べる。よって、本症例に類似した病態に遭遇した場合は、植物性は勿論のこと動物性異物の可能性も検討して頂けると有難い。

異物は無事に除去されたとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39992492/


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