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ペットが最期を迎えて彼らを失ったオーナー300名以上の振り返りに関する研究

投稿者:武井 昭紘

何らかの理由で命を救うことができない動物を前にして選択することは、安楽死か終末期医療の2つである。この時、オーナーには少なからず負担が生じる。それは、精神的負担、身体的負担、金銭的負担など様々だ。では実際のところ、ペットが最期を迎えたオーナーは何を感じていたのだろうか。また、何かを感じているオーナーに動物医療スタッフはどのように接すれば良いのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、フランスの大学らは、同国内でペットを失った経験を持つオーナー300名以上にオンラインアンケートを依頼し、ペットが最期を迎えた時の様子を振り返ってもらう研究を行った。なお、取得されたデータはChatGPTなどのAIによって解析されている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆オーナーらの振り返り◆
・約57%のオーナーがペットの死は安らかであったと回答した
・一方で67%のオーナーはペットの死に負担を感じていた
・オーナーらは下記の3つのグループに分けることができた
①強い罪悪感を感じるグループ(最期を迎えるペットのケアに関する情報と心構えについて動物医療スタッフがサポートをする必要が多分にある)
②最期を迎えるペットに関する知識が豊富なグループ(痛みに関するリーフレットの提供などの軽いサポートで充分)
③ペットの最期、特に痛みに精通しているグループ(サポートは殆ど必要としない)

 

上記のことから、最期を迎えるペットのオーナーは三者三様であることが窺える。よって、動物医療スタッフは担当するペットのオーナーを意識的にグルーピングし、その結果に合せたサポートを考えることが重要だと思われる。

ペットの最期に向き合うオーナーの不安を掬い取るように、良く話し合って頂けますと幸いです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39920918/


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