完全室内飼育の子猫(5ヶ月齢、去勢オス)の咽頭部にポリープが見付かった。頭部CT検査にて判明したこの事実は、炎症性の変化を伴っていた。当該疾患の治療法は通常、外科手術である。そして、万が一、手術が不可能となれば安楽死である。果たして、彼の運命はどうなっていくのだろうか。
結論から述べると、手術は行われなかった。ならば安楽死になるかと言えば、そうでもなかった。診断から145日。継続してCT検査が繰り返された結果、ポリープが消失していることが確認された。外科手術なくして、自然に治癒したのだ。
論文を発表したアメリカの動物病院は、猫の咽頭部に発生した炎症性のポリープの診察において、経過観察という選択肢もあるのではないかと述べる。よって、今後、自然治癒が期待できる経過観察の期間について議論され、時期尚早な安楽死の決断が減っていくことを願っている。

本症例は、内科的治療も受けておりません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39898174/


