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猫におけるクランベリーの摂取と尿の抗菌作用に関する研究

投稿者:武井 昭紘

ヒトや犬において、クランベリーの摂取は尿路感染症の対策になるという。具体的には、クランベリーはヒトや犬の尿路上皮細胞に細菌が付着することを防ぐそうなのだ。そこで、疑問が浮かぶ。犬と同様にペットとして人気の高い猫でも、この抗菌作用は起きるのだろうか。

冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、不妊・去勢手術を受けた猫6匹の尿を対象にして、クランベリーの摂取と尿の抗菌作用との関連を調べる研究を行った。なお、同研究では、①1%クランベリー粉末を含むフードの給餌、②3%クランベリー粉末を含むフードの給餌、③クランベリーを含まないフードの給餌を一定期間ランダムに実施し、給餌終了間近の2日間に尿(自然排尿)を採取している。また、採取した尿を用いて大腸菌(最も一般的な尿路感染症の病原体)を培養し、これを猫の尿路上皮細胞に曝露している。すると、③に比べて①②に属する猫の尿には抗菌作用があり、①では確率60%、②では100%で尿路上皮細胞と大腸菌の付着を防ぐことが判明したという。

上記のことから、クランベリーを摂取した猫の尿には抗菌作用があり、その作用はクランベリーの量で増減することが窺える。よって、今後、猫の尿路感染症を最小限に抑えるクランベリーの給餌方法について議論され、当該疾患の発生率が低下することを期待している。

各フードは2週間給餌されたとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39776678/


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