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犬猫に感染するマラセチアに対するエッセンシャルオイルの効果を検証した研究

投稿者:武井 昭紘

ブリストル大学の研究によると、植物由来の天然成分であるエッセンシャルオイルはマダニを遠ざける効果を有しているようで、忌避剤にも劣らない潜在能力を秘めているという。そこで、疑問が浮かぶ。このエッセンシャルオイルには、他にも動物医療に有益な効果はあるのだろうか。

冒頭のような背景の中、スロバキアの獣医科大学は、犬猫の皮膚病や外耳炎の原因とあるMalassezia pachydermatisに対するエッセンシャルオイルの効果を検証する研究を行った。なお、同研究では、マラセチア性皮膚炎または外耳炎と診断された犬18匹から採取・分離したM. pachydermatisにクロルヘキシジン(皮膚科疾患を治療する消毒薬)とエッセンシャルオイルを曝露する形式を採用している。また、研究で使用されたエッセンシャルオイルはクローブ、シナモン、タイム、オレガノ、ベルガモット、ローズマリーの6種類である。すると、特にオレガノとベルガモットがM. pachydermatisの発育を阻止することが判明したという。

上記の結果を受け、大学は、マラセチアに関連した診察・治療の補助、あるいは、予防的な意味でエッセンシャルオイルを使用できるのではないかと述べる。もしも現在、抗真菌薬でコントロールが難しいマラセチア感染症の犬猫を担当している獣医師がおられるならば、エッセンシャルオイルとクロルヘキシジンの組み合わせを試してみても良いかも知れない。

M. pachydermatisは、小型犬~大型犬まで幅広い品種から採取されております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39318525/


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