動物を飼っていると、「何でそうなったのか」というトラブルや事故を目の当たりにすることがある。そして、その出来事で動物が傷付いた場合、後遺症を抱えたり命の危機に瀕することが起きるのだ。そこで、疑問浮かぶ。実際のところ、傷付いた動物の診療記録には、どのようなことが明記されているのだろうか。
冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、過去18年間(2005年〜2022年)において窓に挟まれて外傷を負い入院した猫を対象にして、彼らの診療記録を解析する研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆窓に挟まれて外傷を負い入院した猫の臨床データ◆
・70例を解析した
・10%の症例が入院中に死亡または安楽死となった
・最も生死を左右するファクターは尾の機能であった
・尾の感覚、運動機能、緊張状態を欠く猫は死亡する可能性が高かった(尾の機能が正常または軽度の障害がある猫の24倍)
・重度の低体温症の猫も死亡する可能性が高かった(約13倍)
・大腿動脈の拍動が無い猫も同様であった(約8倍)
・血液検査項目の変動は生死に関連していないようであった
上記のことから、尾、体温、大腿動脈に関する臨床検査で重度の異常を認める猫の予後は悪いことが窺える。よって、今後、条件に合致する症例の苦痛を軽減させる方法について議論され、彼らの福祉が向上することを期待している。

症例数が増えると、生死を分けるファクターとなり得る血液検査項目が見付かるかも知れません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39718112/


