腹膜炎に伴って敗血症が生じた場合、その罹患犬は生命の危機に晒される。そのため、早期の治療に結び付く迅速な診断が求められるのだ。では如何にして、それを実現するか。無論、一次診療施設でも繰り返し採取できるサンプルを用いた診断法に利便性があることは言うまでもない。
冒頭のような背景の中、アメリカの動物病院らは、①細胞診で敗血症性腹膜炎と診断された犬と②臨床上健康な犬を対象にして、彼らの血液に含まれる転写産物(RNA)を解析する研究を行った。すると、①の血液中においてマトリックスメタロペプチダーゼ9、IL-1受容体2、増殖細胞核抗原、phosphatidylinositol 3-kinase catalytic-γ、cluster of differentiation 55がアップレギュレーションしていたとのことである。
上記のことから、これら5つの転写産物の何れかが犬の敗血症性腹膜炎を診断するマーカーになり得ると考えられる。よって、今後、診断マーカーが商業化され、当該疾患の早期発見・早期治療が実現することを期待している。

①②ともに6匹の犬で構成されております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39693733/


