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椎間板ヘルニアの疑いがあるダックスフンドの画像診断に関する研究

投稿者:武井 昭紘

CT検査を駆使できるヒトからすれば、同検査は万能だという。なぜならば、通常MRI検査が妥当だとされる疾患の一部にも適応が可能だからだ。その一例が、椎間板ヘルニアである。診るヒトが診れば、造影をしなくとも判定ができるらしいのだ。いや、しかし「そう」であったとしても限界はあるのではないかと、筆者は思う。では実際のところ、その限界は何処にあるだろうか。

 

冒頭のような背景の中、アメリカの大学およびオーストリアの動物病院らは、椎間板ヘルニアが疑われるダックスフンド150匹を対象にして、彼らが受けた画像診断について調べる研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆椎間板ヘルニアの疑いがあるダックスフンドの画像診断◆
・①9歳未満の約95%はCT検査(造影なし)で診断されていた
・対して②9歳以上では56%がCT検査(造影なし)で診断されていた
・②の44%では造影剤を使ったCT検査またはMRI検査が必要であった
・①に比べて②において造影剤を使ったCT検査またはMRI検査が必要になる可能性は約14倍高かった
・年齢が1歳増えるごとに造影剤を使ったCT検査またはMRI検査が必要になる可能性は0.6倍増加した

 

上記のことから、CT検査(造影なし)でダックスフンドの椎間板ヘルニアを診断することには限界があると言える。よって、彼らの年齢を考慮して、また動物病院の設備や提示できる検査センターを念頭に、CT検査、造影剤を使用したCT検査、MRI検査の是非を検討して頂けると幸いである。

原則、研究に参加した症例は外科手術による治療を受けたとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39543841/


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