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胆嚢粘液嚢腫の犬から採取した胆嚢組織に発現するRNAを解析した研究

投稿者:武井 昭紘

犬の胆嚢粘液嚢腫は、粘性の高いムチンが胆嚢内に蓄積することに起因して発症する消化器疾患である。しかし、この蓄積は胆嚢の上皮細胞がムチンを過剰に産生することで起きている訳ではないというのだ。では実際のところ、ムチンの蓄積に関連した病的現象とは一体、何であろうか。

冒頭のような背景の中、アメリカおよび日本の大学らは、①胆嚢粘液嚢腫の犬と②胆嚢疾患以外の理由で安楽死された犬から胆嚢組織を採取し、そこに発現するRNAを解析する研究を行った。すると、②に比べて①では、ムチンの性状に関連する塩素チャネルのRNA(ANO1)と塩素チャネルの機能を制御するRNA(HTR4)がダウンレギュレーションしていることが判明したという。

果たして、これらのRNAの発現が変動していることの臨床的意義とは何であろうか。今後、その意義を明らかにする研究が進み、胆嚢粘液嚢腫の発症リスクの判定法、治療法、予防法に新たな見解が生まれることを期待している。

RT-qPCRによってRNAの解析を行っております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39529599/


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