高所落下症候群(high-rise syndrome、HRS)は、高所から落下した際の外傷に伴う一連の症状のことで、重症の場合、犬猫の命を奪う事故に発展するものである。そのため、生存率を左右するファクターを把握し、診断や治療に活用することが重要なのだ。
冒頭のような背景の中、トルコのオンドクズ マユス大学は、過去4年間にHRSを患った猫の生存率を左右するファクターを特定する研究を行った。なお、同研究では、落下した高さ、外傷の種類、動物外傷トリアージスコア(Animal Trauma Triage Score、ATTS)と生存率の関係性が解析されている。すると、統計学的に有意、つまり生存率を左右するファクターはATTSのみであることが判明したという。また、ATTSが1ポイント増加する度に、死亡率が0.46倍上昇することも分かったとのことである。
上記のことから、ATTSはHRSを患った猫の転帰を予測することに活用できると言える。よって、今後、HRSの猫の生存率(死亡率)を算出する研究が進み、落下および外傷で苦しむ猫の治療方針がスムーズに決定されるようになることを期待している。

落下した地面の素材も生存率に影響しなかったとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39089317/


