ニュース

診察を担当する獣医師の精神衛生に影響を与えるペットの肥満治療

投稿者:武井 昭紘

一般人と比べて獣医師は精神を患い、自殺する者が多いとされている。そして、その原因は、診療でプレッシャーを感じ、病気に苦しむ動物やオーナーに共感し、次第に疲弊していくことだと言われている。では実際のところ、彼らは具体的にどのようなことに疲れていくのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、カナダのカルガリー大学は、ペットの肥満に関する診療に着目し、一次診療施設で働く獣医師にインタビューを実施する研究を行った。なお、同研究におけるインタビューはグループ単位でのものを基礎とし、グループインタビューに参加できなかった、且つ、研究に参加を希望する獣医師に個別で聴き取りをしている。すると、18名の獣医師のインタビューに成功し、下記の3つのテーマが獣医師を疲れさせる(幸福感を低下させる)ものであることが判明したという。

◆獣医師の精神衛生に影響を与えるペットの肥満治療◆
・肥満治療を進める際の否定的な感情(葛藤、悲しみ)
・肥満に続発する各種疾患に付き纏う安楽死のリスクに対するオーナーの理解不足
・治療方針や指示を遵守しないオーナー

 

肥満の治療ひとつを取っても、獣医師が疲弊する要因がこれ程ある。数多存在する疾患でも同様に要因があるならば、彼らの心労は想像を絶する。読者の皆様は、そういった職業(獣医師)に就いているのだ。どうか、この深刻な事態を認識して欲しい。そして、精神的な疲労を癒すオリジナルの方法を見付けて欲しい。精神を患い、自殺を決意することがないように、自らの心をケアして頂けると有難い。

一人で解決の糸口を見付けられない場合は、相談相手を探しましょう。一人で抱え込むということは無しにしましょう。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39219604/


コメントする