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犬の気管の内径と長さを推測するための公式を開発した研究

投稿者:武井 昭紘

麻酔や救急救命に際して気管チューブを使用する場合、治療対象の動物の気管の長さや内径を推測する必要が生じる。しかし、忙しない臨床現場で直ちに活用できる、且つ、正確な推測方法は無いのが現状である。

 

冒頭のような背景の中、タイのカセサート大学は、死亡した犬20匹(品種は様々)の解剖学的データから気管の内径(縦径)と長さを推測するための公式を開発する研究を行った。すると、後頭結節から尾の付け根までの長さ(occipital tuberosity to tail base、OT)を用いて以下に示す公式が成り立つことが判明したという。

◆犬の気管の内径と長さを推測するための公式◆
・内径 (mm) = 0.203 × OT – 3.724
・長さ(cm) = 0.346 × OT – 3.773

 

上記のことから、公式を用いると犬の気管の内径と長さが推測できることが分かる。よって、今後、犬の喉頭部に近い気管を触知するなどして内径を推測する方法と、今回紹介した公式の精度や所要時間を比較する研究が進み、最も効率的な手法について議論されることを期待している。

公式で求められる気管の内径(2.76±1.85mm)と長さ(2.07±1.81cm)は、X線画像から推測した数値より若干小さかったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39101101/


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