犬の難治性てんかんに起因した重積には、抗てんかん薬が殆ど効かない。そのため、一部の症例でには①プロポフォールや②アルファキサロンのCRIが適応されるのだ。そこで、疑問が浮かぶ。両者が選択できるとしたら、どちらが利便性や効果が高いのだろうか。
冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学らは、抗てんかん薬に反応しない「てんかん」重積を抱える犬20匹に①または②を投与する研究を行った。なお、同研究では特発性てんかんと構造的てんかんの双方が含まれている。また、両薬剤はCRIで6時間投与され、3時間目から1時間ごとに25%ずつ減量しており、その後24時間以内の再発(発作)の有無がチェックされている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆難治性てんかんの犬に対する①と②の効果◆
・それぞれ10匹ずつに①または②が投与された
・①の6匹で良好な反応があった
・②の5匹で良好な反応があった
・①の6匹で副作用が確認された
・②の3匹で副作用が確認された
・統計学的に①と②の効果に有意差はなかった
上記のことから、①と②のCRIに優劣は無いことが窺える。一方で、大学らは、②は筋肉注射が可能であることから①よりも利便性が高いのではないかと述べる。よって、難治性てんかんの犬を担当する獣医師は、②の筋肉注射またはCRIによって重積をコントロールすることを検討してみても良いかも知れない。

①や②を投与する犬はランダムに選ばれております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39040816/


