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里親が見付かった保護犬のストレスについて考えた研究

投稿者:武井 昭紘

ペットショップやブリーダーから最初の家族の元へ移った犬が飼育放棄を経験し、保護施設に収容され、新しい家族(里親)に迎い入れられる。この過程の中で、彼らは飼育環境の変化や飼育放棄にストレスを感じていると言われている。中でも、里親を決める過程において、より一層のストレスを感じるというのだ。しかし、里親は新天地での幸せを追い求める上で重要な存在である。本当にこの幸せの裏には多大なストレスが横たわっているのだろうか。

冒頭のような背景の中、スウェーデンの大学らは、①飼育放棄されて保護施設に収容された犬、②里親の元で過ごす保護犬、③飼育放棄も保護・収容も経験していない一般家庭の犬を対象にして、彼らのストレスを推定する研究を行った。なお、同研究では、④被毛に含まれるコルチゾール濃度が測定されるとともに、⑤問題行動の有無と⑥彼らの眼の動き(アイコンタクトが出来るか否か)がチェックされている。すると、⑤⑥においてはグループ間で差異は無かった一方で、①③に比べて②の④は低いことが判明したという。

上記のことから、②は里親と親密な関係を築いていることが推測できる。おそらく、幸せになり、ストレスが軽減されていると考えることができる。不遇を味わい保護された犬を幸せにする里親を一早く見付ける事は、大変に有意義だと思われる。

①が20匹、②が30匹、③が33匹で構成されていたとのことです。

 

参考ページ:

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fanim.2024.1384155/full


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