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直腸検査で発覚した異常所見が診断・治療方針に与える影響

投稿者:武井 昭紘

内視鏡検査や画像診断には劣るかもしれないが、直腸検査は直腸の状態を触診で把握できる重度な手段である。では、この直腸検査は、どれ程の意義を有しているのだろうか。時に診断や治療方針を変える程の影響力を発揮するのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、ペンシルバニア大学は、高次診療施設を訪れた犬400匹以上に直腸検査を行い、彼らの診療記録の変遷と照合する研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆直腸検査で発覚した異常所見が診断・治療方針に与える影響◆
・36%の犬で異常が検出された
・年齢、品種、性別で検出頻度に差はなかった
・予約診療より救急外来で有意に多く異常が検出された
・異常が検出された犬の26%で診断の計画が変更された
・異常が検出された犬の約13%で治療方針が変更された

 

上記のことから、直腸検査で異常が検出されることは珍しいことではなく、また、異常が検出された犬の診断(4匹に1匹)と治療方針(8匹に1匹)が変わることがあると言える。よって、可能な限り直腸検査を日々の診療に組み込むことが望ましいと思われる(特に救急外来の場合において)。

健康診断で直腸検査を実施すると、隠れた病気をいち早く発見できるかも知れません。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38452475/


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