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デボンレックスにおける感音性難聴の発生状況を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

ある研究によると、白色の被毛・皮膚を纏い青い瞳を持つ純血種の猫は、他の猫よりも3倍、感音性難聴(congenital sensorineural deafness、CSD)になるリスクが高いという。しかし、個々の純血種を取り上げて、そのリスクを算出した研究は乏しいのが現状である。果たして、どの品種がリスクが高いのだろうか。一つひとつ丁寧に検証していく必要がある。

 

冒頭のような背景の中、ヨーロッパの大学および動物病院らは、イギリス原産のデボンレックスを対象にして、白い被毛の集団(40匹)におけるCSDの発生状況を調べる研究を行った。なお、同研究では、聴覚を脳幹聴覚誘発反応で確認している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆デボンレックスにおけるCSDの発生状況◆
・年齢は中央値で19週齢であった
・有病率は10%であった(4匹)
・片側性と両側性の難聴がそれぞれ2匹ずつであった
・性差は認められなかった
・青い瞳との関連性もなかった

 

上記のことから、白い被毛のデボンレックスにはCSDが発生するものの、青い瞳によって発症リスクは変動しないことが窺える。よって、今後、CSDの発症に関与するファクターを改めて突き止める研究が進み、当該疾患が深く理解されることに期待している。また、その理解から新たな治療法・予防法が確立することを願っている。

大学らは、過去に報告された研究と比べて、デボンレックスにおけるCSDの有病率は低いと述べています。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38332646/


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