発作を起こす犬の治療は、動物病院のみらなず、自宅でも必要となる。なぜならば、いつ何時、発作が起きるかは誰にも分からないからだ。万が一、自宅で発作が起きた時、緊急事態に対処するのはオーナーなのだ。そこで、疑問が浮かぶ。オーナーが実践している緊急処置で使用している薬剤は、何が最も一般的なのだろうか。そして、その一般的な薬剤は、オーナーに効果があるとして受け入れられているのだろうか。
冒頭のような背景の中、欧州の大学らは、発作を起こす犬を飼育するオーナーにオンラインアンケートを依頼し、発作のを止める薬剤の使用状況や印象を聴き取る研究を行った。すると、750件以上の回答が得られ、以下に示す事項が明らかになったという。
◆緊急処置が必要な発作を起こした犬に院外で使用される薬剤◆
・使用薬剤の71%はジアゼパムが占めていた
・次いで、ミダゾラム(19%)、レベチラセタム(6%)、ロラゼパム(3%)が続いた
・オーナーが取り組みやすい鼻腔内ミダゾラム投与の成功率は97%であった
・直腸内ジアゼパム投与の成功率は63%であった
・有効性、発作が止まるまでの時間、薬剤投与方法の遵守などの観点からオーナーの多くは鼻腔内ミダゾラム投与がベストだと回答した
上記のことから、ジアゼパムが多用されているが、オーナーからはミダゾラムが好評なのが窺える。よって、発作を止める効果、薬剤の使いやすさなどを考慮してオーナーと獣医師が良く話し合い、最も扱いやすく、且つ、良い印象がある薬剤を選択することが望ましいと思われる。

回答者の4%は複数の薬剤、あるいは、前述した薬剤以外のものを使用していたとのことです。
参考ページ:
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2023.1278618/full


