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医療用ヒルを犬猫の創傷治療に利用したアメリカの研究

投稿者:武井 昭紘

医療用ヒルは、彼らの吸血能力とその吸血に伴う組織の変化によって、ヒトの病気を快方へ向かわせる効果を有していることが知られている。そのため、犬や猫にも医療用ヒルを適応する研究が進められており、その効果が検証されているのだ。そこで今回は、このヒル療法(medicinal leech therapy、MLT)を犬猫の創傷治療に利用したアメリカの動物病院らの研究を紹介したい。詳細は以下の通りである。

 

◆医療用ヒルを犬猫の創傷治療に利用したアメリカの研究◆
・過去5年間分(2012年~2016年)の診療記録を対象とした
・犬9例および猫3例のデータが解析された
・治療成功率は75%であった
・それらの症例では皮膚弁や創傷のうっ血や壊死が解消されていた
・8%の症例(1例)は肺疾患のためにMLT後に安楽死された
・17%の症例(2例)では組織の再生が確認できなかった

 

上記のことから、MLTは創傷治療の一つになり得ることが窺える。よって今後、組織の再生が起きなかった2例を対象にして、治療が上手くいかなかった要因・原因を突き止める研究が進み、MLTの適応基準やガイドラインが作成されることに期待している。

研究を発表した動物病院らは、既存の創傷治療が上手く行かなかった時に、MLTを試す価値はあると述べています。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36315858/


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