ある研究によると、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫を抱える犬の予後は、腫瘍細胞におけるCD25の発現状況に左右されるという。そこで、疑問が浮かぶ。化学療法に臨んだ罹患犬に焦点を当てると、彼らの予後はCD25の影響を受けているのだろうか。
冒頭のような背景の中、ジョージア大学は、CHOPプロトコルで治療されたB細胞性リンパ腫の犬50匹以上の予後とCD25の関係性を調べる研究を行った。なお、同研究では、リンパ節から採取したサンプルも用いてフローサイトメトリーが実施されており、予後を表す指標として①生存期間および②無増悪生存期間の中央値が採用されている。すると、統計学的な有意差は認められないものの、全症例の①は272日、②は196日であり、CD25陽性のB細胞の割合が高いほど死亡リスクは低下する(①②が延長する)ことが判明したという。
上記のことから、CD25はCHOPプロトコルで治療されたB細胞性リンパ腫の犬の予後判定に利用できる可能性を秘めていることが窺える。よって、今後、CD25に纏わっており、且つ、統計学的に有意差がある数値を探る研究が進み、罹患犬の予後を判定する手法が増えることに期待している。

フローサイトメトリーにおけるCD25の蛍光強度は、罹患犬の予後と有意に関連していなかったとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36111442/


