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健康問題を抱えやすい犬種の繁殖を禁止したノルウェー

投稿者:武井 昭紘

現在、世界各地では、ある特定の品種の繁殖・販売が問題視されている。なぜならば、その種を特徴付ける骨格が健康問題を引き起こすと考えられているからだ。しかし、彼らの人気は高い。ブリーダーが「そこ」に眼を付けない訳が無いのである。故に、彼らの繁殖は止まらない。動物福祉上の問題(健康問題)が解決しないままに・・・。

そこで、2022年1月31日、北欧に位置するノルウェーの裁判所は、短頭種の代表格であるイングリッシュ・ブルドッグおよびキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの国内での繁殖がノルウェー動物福祉法第25条に違反するという判決を下した。なお、この判決は「全面的に」繁殖を禁止するものではなく、健康問題の解決を目的とした繁殖には適応しないという。

 

『人為的に生み出されたブルドッグの健康問題は20世紀初頭から認識されているが、それに向き合った判決は遅れている。』

同国のノルウェー動物保護協会は、こう述べる。果たして、今回の判決を契機に、イングリッシュ・ブルドッグおよびキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの健康は守られるのか。今後の動向に注視したい。また、この英断が、日本で行われているブリーディングにも影響を与えることを願っている。

繁殖方式によって短頭種の気道症候群やキャバリアの心臓病の発症を抑えようとする研究は進んでおりますので、これらが一定の成果を上げ、世界のブリーディングに革新を齎すことを期待します。

 

参考ページ:

https://mrcvs.co.uk/en/news/21192/Norway-bans-breeding-of-English-bulldogs


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