通称「ウェスティ」と呼ばれる、スコットランド原産の小型犬ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、特発性(原因不明)且つ有用な治療法が確立されていない肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis、IPF)を患うことが知られている。一方で、画像診断や病理学の観点から犬のIPFを解析した研究では、当該疾患が、コルチコステロイドや免疫抑制剤で治療されるヒトの非特異的間質性肺炎(nonspecific interstitial pneumonitis、NSIP)に類似していると言われている。つまり、ウェスティのIPFにも、これらの薬剤が有効だと考えられるのだ。
冒頭のような背景の中、エジンバラ大学は、IPFを発症したウェスティを対象にしてミコフェノール酸モフェチルの効果を検証する研究を行うべく、オーナーや臨床獣医師に「条件に該当する犬が居る場合は連絡が欲しい」と呼び掛けている。
同大学は述べる。予備研究では、高解像度CTでIPF(重症度判定も含む)と診断された個体においてミコフェノール酸モフェチル療法が成功を収めていると。果たして、本研究が一定の成果を上げ、ウェスティのIPFに対する治療法は確立されるのか。今後の動向に注視していきたい。

ウェスティのIPFが、致死性疾患から「治すことができる」疾患へと変わることを願っております。
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