骨肉腫(osteosarcoma、OSA)は、犬に最も良くみられる原発性骨腫瘍であり、ロットワイラー、グレートデン、ローデシアンリッジバック、レオンベルガーなどの大型犬において発症リスクが高いと言われている。また、スコティッシュ・ディアハウンド、グレイハウンド、ゴールデン・レトリバーなどを対象にした研究で、骨の分化や成長、あるいは、OSAの発生に関与する遺伝子が発見されているのだ。つまり、彼らの遺伝子を比較することは、犬のOSAを深く理解することに寄与するものと考えられるのである。
そこで、欧米の大学らは、レオンベルガー270匹以上のゲノムワイド関連解析(Genome Wide Association Study、GWAS)を行う研究を行った。すると、グレイハウンドなどで確認されOSAの発生に関わる、第11番染色体上のCDKN2A / B遺伝子座の変異が検出されたという。また、ある特定の疾患がどの程度遺伝によって決定されるかを示す遺伝率は、約21%であるとのことだ。
上記のことから、レオンベルガーにもOSAの発生に関与する遺伝子が存在していることが窺える。よって、今後も、様々な犬種で同様の研究が進められるとともに、遺伝子ではなく環境要因がOSAの発生に与える影響についても分析されていくことを期待している。

本研究では、第18番、第20番、第33番染色体上にも、OSAの発生に関与している「かも知れない」遺伝子座が確認されたとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34946912/


