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犬に拡張型心筋症を起こすとされるフードの成分を解析した研究

投稿者:武井 昭紘

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2014年以降、アメリカ政府は、有害事象案件として非遺伝性の拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy、DCM)を患った犬の報告を受け続けている。そして、その主な原因は、特定のドッグフードに含まれるマメ科植物(エンドウ豆、レンズ豆)であると睨んでいるのだ。しかし、これらの成分が何故犬のDCMを起こすのかについて詳細を掴めていないのが現状である。

そこで、政府とタフツ大学は、①犬のDCMの発症に関連しているとされるフードと、②関連していないとされるフードの成分を解析する研究を行った。すると、830もの化合物を検出し、うち165種は未知の成分であることが判明したという。また、②と比べて①では、アミノ酸(誘導体を含む)や植物由来の化合物の濃度が高く、カルニチンやタウリンの合成に必要なビタミンB群の量が少ないことが分かったとのことだ。

政府らは、これらの差異の中にDCMの発症に関与する因子が存在していると考えている。果たして、当該疾患の引き金になっている成分とは何であるか。今後、更なる研究が進み、その因子の特定と、それに応じた治療法の開発がなされることに期待している。

①と②において、タウリンの濃度に有意差は認められなかったとのことです。

 

参考ページ:

https://www.avma.org/javma-news/2021-10-01/study-identifies-differences-dcm-associated-diets


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