新型コロナウイルスによるパンデミックが引き起こした世界的な行動・移動制限は、自宅で過ごす時間、いわゆる「おうち時間」を増やした。その結果、おうち時間に癒しを求めたヒトの間でペットブームが起きた。つまり、ペットへの需要が高まったのだ。そして、この事態に乗じたブリーダーによって、ある悲劇が起きた。
なお、悲劇を発表したイギリス獣医師会(BVA)およびBBCニュースによると、人気が高いアメリカン・ブーリー、フレンチ・ブルドッグ、ダックスフンドなどの子犬を増やしたいと思っているブリーダーをターゲットにして、犬の人工授精について教える不妊治療クリニックが全国に開設されているとのことだ。しかも、その施設は不衛生で、犬の取り扱いも雑であり、法による規制や獣医師による監督は無い状態だという。
各国の考え方次第かも知れないが、犬の人工授精を獣医療とするならば、獣医師の居ない不妊治療クリニックは不法である。また、その資格を持たない人間による人工授精そのものも無論だ。なおかつ、フレンチ・ブルドッグは難産を起こしやすい品種とされている。不法行為に加えて、動物福祉の悪化も懸念される状況と言えるだろう。果たして、英国で増える不妊治療クリニックは規制対象となるか。そして、動物福祉は守られ、向上していくか。今後の動向に注視したい。

コロナ禍のペットブームと遺棄される動物の増加を考えると、この社会問題が日本でも起きているかについて調査する必要があるかも知れません。
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