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大量にヒト用のNSAIDを誤飲した犬を救った「ある」治療法

投稿者:武井 昭紘

ある日、午前3時に帰宅。愛犬の様子を窺う。彼女の口の中には、ボトルキャップがあった。そのキャップは、イブプロフェンを収めるボトルの「それ」だった。『確かキッチンのテーブルの上に・・・』、ボトルを置いた場所を思い出す。そして、中には500錠にも及ぶ薬が入っていたことも。しかし、ボトルも薬も見当たらない。愛犬によってボトルは破壊され、彼のお腹に全ての薬が消えた。そう考えることが自然だった。

 

「犬 イブプロフェン」

オーナーはグーグル検索で、最悪の事態であることを知る。そこで、Pet Poison Helpline(ペットの中毒に関する有料の相談、24時間対応)に連絡し、動物病院へと急いだ。催吐処置、薬剤を吸着する炭の経口投与、そして輸液。ヘルプラインからのアドバイスで、ナロキソンの投与も試みた。だが、彼女が発症した臓器障害および神経症状は解消されなかった。そのため、ヘルプラインは、次に脂肪乳剤による治療を提案。効果、副作用ともに物議をかもしている手法であるが、脂溶性のイブプロフェンを脂肪乳剤に結合させて排泄を促せるかも知れないと。加えて、神経症状に対してメトカルバモールの投与も勧めた。

 

結果、この治療は成功した。
脂肪乳剤が奏効したのだ。
本症例が救われたことは良いとして、果たして、この脂肪乳剤はペットの中毒に適応できる薬剤なのか。今後、議論が尽くされ、中毒に苦しむ犬が1匹でも減ることを願っている。

脂肪乳剤は、ヒトの病院から譲ってもらったとのことです。

 

参考ページ:

https://www.pennlive.com/life/2021/07/dog-survives-overdose-of-500-ibuprofen-pills-with-help-of-rare-treatment-poison-center-says.html


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