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犬における認知機能不全の発症と歯周病の重症度との関連性を調べた研究

投稿者:武井 昭紘

人医療において、歯周病はアルツハイマーの発症に関与していると言われている。具体的には、口腔内の慢性的な炎症や細菌由来の毒素が血液脳関門を破壊して脳に損傷を与え、且つ、β-アミロイドの蓄積を促すというのだ。しかし、一方で、ヒトと同じく歯周病になりやすい犬では、当該疾患と認知機能不全(canine cognitive dysfunction、CCD)との関連性について不詳な点が多い。

そこで、コーネル大学は、①CCDが疑われる犬と②その病歴が無い犬を対象にして、歯周病およびCCDの重症度(スコア化されたもの)を比較する研究が行われた。すると、スコアが高いCCDは、歯周病の重症度が高い犬で起きやすいことが判明したという(逆もまた真なり)。

上記のことから、犬の歯周病とCCDは何らかの因果関係のもとにあると考えられる。では果たして、ヒト同じく犬でも、歯周病に伴う脳の損傷とβ-アミロイドの蓄積が起きているのか。あるいは・・・。今後、その関係性を明らかにする研究が進み、CCDを発症しないためのデンタルケアが小動物臨床に普及することを期待している。

年齢とCCDの重症度には関連がなかったとのことです。

 

参考ページ:

https://www.openveterinaryjournal.com/OVJ-2021-01-015%20C.W.%20Dewey%20and%20M.%20Rishniw.pdf


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