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ノミ予防薬によって起こされる環境汚染に関する研究

投稿者:武井 昭紘

近年、日焼け止めの成分が見直され始めている。なぜならば、ヒトの皮膚に塗られた日焼け止めの一部が、サンゴ礁の破壊など海洋汚染に繋がっていると考えられているからだ。とここで、一つの疑問が浮かぶ。皮膚に塗ると言えば、スポットタイプのノミ・ダニ予防薬。それらを塗布された犬猫が海や川に入ることもあるだろう。また、彼らの水浴び・シャンプーのよって生じた排水が海や川に流れ出すこともあるだろう。

即ち、ノミ・ダニ予防薬も環境汚染を起こす原因となるのではないか?

 

そのような背景の中、サセックス大学らは、イギリスの環境庁が採取した国内の20にも及ぶ河川の水(3800以上のサンプル)を解析する研究を行った。すると、98%を超える河川からフィプロニル、約66%の河川からイミダクロプリドが検出されてとのことである。加えて、フィプロニルの濃度は、動物に毒性を示さない上限値の5倍以上に達していることが判明したという。

上記のことから、英国において、ノミ・ダニ予防薬による環境汚染が起きているものと思われる。よって、今後、この事象がヒト・犬猫・野生動物に与える影響について分析されていくとともに、スポットタイプのノミ・ダニ予防薬の使用方法と環境汚染(一年を通して予防薬を使用することが汚染を進めるか等)について、活発な議論が交わされるようになることを期待している。

イミダクロプリドの平均濃度は、動物に毒性を示さない上限値を超えていなかったとのことです(個別にみると7河川で上限値をオーバー)。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33199013/


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