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Nu.Q Vet Cancer Screening Test~Texas A&M大学が開発した犬の癌検診~

投稿者:武井 昭紘

悪性腫瘍の早期発見。これは、人医療および獣医療における永遠の課題だ。また、更に付け加えると、その発見をする方法が「より非侵襲的」に確立されているならば、理想的である。そのような背景の中、アメリカはTexas A&M大学が、ある検査法を商業化したことを発表した。

なお、同大学によると、血液サンプルを用いて、悪性腫瘍の発生初期を示すマーカーであるヌクレオソーム(壊れた細胞から出てきたDNAとヒストン)を検出する方法、Nu.Q Vet Cancer Screening Testを開発したという。そして、その精度は、犬が発症する悪性腫瘍の3分の1を占めるリンパ腫および血管肉腫を、特異度100%で認識できるとこのことである。

感度は、リンパ腫において74%、血管肉腫において89%。

これらの数値を向上するような研究が行われれば、悪性腫瘍の早期発見はまた一歩、理想に近づけるものと思われる。果たして、この検査は、どれ程多くの担癌犬のQOLや予後を改善するだろうか。その有用性が1日でも早く、論文として報告されることに期待している。

リンパ腫および血管肉腫以外の悪性腫瘍におけるNu.Q Vet Cancer Screening Testの有用性も検証されると、犬の癌検診は大きく進化するかも知れません。

 

参考ページ:

today.tamu.edu/2020/12/03/texas-am-offering-new-canine-cancer-screening-test/


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