日本は少子高齢化が問題となっていますが、動物園も少子高齢化の傾向が続いているそうです。動物園では何が起こっているのでしょうか?
記事によると、上野動物園(東京都台東区)では高齢になった動物が天寿を全うし、相次いで旅立っているそうだ。
園には現在、国内2番目の長寿であるメスのニシゴリラ「ピーコ」(推定47歳)、シロテテナガザルのカップル「ナポ」と「モカ」(推定41歳)がいるが、平均寿命を超えている。
ピーコは寒くなると節々を痛そうにし、体を冷やさないように飼育員は冷蔵庫から野菜を常温に戻してから食べさすそうだ。ナポとモカも毛並みのツヤが減ったという。
ほかの園も同様で、多摩動物公園(東京都日野市)、よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)にも高齢の動物がいる。
井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)では昨年5月、アジザゾウが国内最高齢で旅立っている。高齢化の背景には獣医学や栄養学の進歩があり。手厚く世話をすれば野生よりも長生きするという。
しかしその一方で、繁殖は難しいそうだ。つがいを作っても気が合うとは限らず、飼育施設にも限りがあり、パートナー候補を探すことには限界があるという。
ワシントン条約の規制対象が広がっていることから、若い固体を輸入することも難しくなっている。伝染性疾病への警戒から検疫も厳しくなっているようだ。
また、動物の価格高騰も悩みの種だ。中国、ベトナム、ミャンマーなどで動物園の需要が高まっていて、20年前に400万円だったホッキョクグマは、6千万円。
アフリカゾウは1千万円台前半だったが、今では3千5百万円。購入することが容易ではなくなっている。動物園の少子高齢化も厳しいようだ。
予算の少ない民間の動物園では、事情はさらに深刻だ。宇都宮動物園では11年から、「サポーター」を募り始めた。今は宇都宮市内のラーメン店など12軒から月々1万円ずつを集め、猛獣の餌代に充てている。
http://www.asahi.com/articles/ASK4X76B6K4XUTIL07D.html
<朝日新聞デジタル 5/11(木) 22:28配信>
ひなたぼっこをしてくつろぐシロテテナガザルのナポ(左)とモカ=3月22日、東京都台東区の上野動物園、小宮山亮磨撮影



