岐阜県山県市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、県は17日に殺処分した鶏7万8084羽の埋却作業を完了してから、21日で1週間が経過した。
記事によると、県内の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したのは初めてで、現場は混乱の中での作業だったようだ。現場での情報伝達手段や資機材の準備など、新たな課題が浮かび上がっているという。
現場では防護服で相手が判別しづらく、指揮系統が混乱し作業は度々中断された。携帯電話の持込が制限されたため、情報が対策本部に円滑に届かなかったり、トランシーバーなどの機器の整備も課題になったという。
ほかにも、殺処分した鶏を埋却する作業では、湧き水やのり面の崩落があり、ほかの埋却場所を急遽選定する作業に追われた。今回は市の協力を得て隣接地に埋めることができ、土地の所有者とも話がまとまったが、養鶏場から離れた市有地などで埋却する場合、住民説明会などが必要で作業が送れる可能性もあったようだ。
一方、養鶏場の近くでは、住民への事前説明会を遺伝子検査の結果が出る前に開催した。国内での人への感染事例がないことなどを説明し、混乱は起こらなかった。情報を出すことで不安を払拭しトラブルも防げると、山県市は手ごたえを感じたようだ。
県は今後一連の対応を検証する方針で、庁内マニュアルの見直しなどが急がれているという。
岐阜市の養鶏業者は「国内では、今季は万全に対策をしているはずの大規模養鶏場で発生している。私たちのような小さな養鶏場はこれ以上、何をやればいいのか」と対応に頭を悩ませている。
<岐阜新聞Web 1/21(土) 9:16配信>
高病原性鳥インフルエンザの感染が確認された養鶏場から半径10キロ内に設置されている消毒地点=20日午後、岐阜県山県市内



