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Googleサーチエンジンが犬猫用マイクロチップに貴重な付加価値を提供する

投稿者:武井 昭紘

ペット用のマイクチップは、愛犬または愛猫が行方不明となった時に、チップ内に登録をしてある飼い主およびペットの情報を基にして、捜索のサポートをするためのものである。しかし、マイクロチップは完璧なツールではなく、登録情報の誤り、保護センター(保健所)や警察署などの情報共有の不備などの理由により、飼い主の元にペットが戻れないというケースが少なくなく、以前の記事のような問題点を抱えている。また、マイクロチップにはGPS機能が付随されていないため、飼い主が「能動的に」ペットを探すことは困難であり、ペットを保護したヒトからの連絡待ち(受動的)とならざるを得ない。つまり、マイクロチップ内の情報を利用した捜索システムは未成熟であると言える。

そこで、人および動物の医療機器を扱うヘンリー・シャイン社(ニューヨーク州メルビルに本社がある)は、飼い主の積極的(能動的)にペットを探す一助となるために、Save This Life.comというサイトを立ち上げてGoogle™ searchサービスを提供している。このサービスは、飼い主と逸れたペットを発見したヒトがマイクチップの番号を読み取り、Googleサーチエンジンで番号を検索することで作動するシステムを採用しており、Googleで検索された瞬間に、飼い主にメールが送信されるようになっている。加えて、メールの内容には、検索された位置情報(GPS)も記載されているため、ペットが見付かった場所や現在位置が明確になり、飼い主が「能動的に」引き取りに行くことができる。

さらに、Save This Life.comのサービスには、もう一つの特徴がある。

それは、ペットに入れられたマイクロチップに1000ドル(約11万円)相当分の保険金を掛けることができるというものである。これにより、万が一、行方不明のペットが、事故や持病の悪化などの緊急事態に陥った場合に、「飼い主が不明(治療費を回収できない)」を理由として充分な治療を受けることが出来ない事態を回避することができる。

上記のシステムは、スマートフォン、タブレット、パソコンなどが普及している日本でも、高い利便性を発揮すると考えられるため、日本のマイクロチップメーカーおよびペット保険会社がSave This Life.comに類似したサービスを導入することに期待したい。また、導入が実現した際には、スマートフォンやタブレットでマイクロチップの情報を読み取ることができる機能またはアプリを開発(悪用・盗用を防ぐ対策は必須)することや「マイクチップ番号はGoogleサーチエンジンで検索」という啓蒙をすることで、マイクロチップの価値は何倍にも膨れ上がるのではないだろうか。

個人情報の利用が適正であれば、Googleサーチエンジンによる検索・捜索サービスは、ペットを探す飼い主さんにとって大きな支えとなるはずです。

個人情報の利用が適正であれば、Googleサーチエンジンによる検索・捜索サービスは、ペットを探す飼い主さんにとって大きな支えとなるはずです。

 

参考ページ:

https://www.savethislife.com/


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