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猫の耳介に起きた潰瘍性皮膚炎の原因に関するアップデート

投稿者:武井 昭紘

猫の耳に起きるトラブルには、刺傷、免疫系疾患、感染症、腫瘍などが原因となって起きる皮膚炎がある。しかし、全ての症例が既存の分類に当てはまらず、治療経過が良好とならないことは珍しくないため、多角的な視点から未知の発症因子を探し続けていくことは重要である。

そこで、今回は、時に複雑な臨床症状を表面化させる猫のウイルス性疾患と皮膚炎の関わりを明らかにしたイタリアの大学ら(ミラノ、ペルージャ)の研究を紹介する。なお、同研究は、左耳介の潰瘍性皮膚炎を呈した若齢猫のケースリポートであり、ステロイド療法により皮膚症状が悪化したことから以下に示す精査が進み、ネコヘルペスウイルス(FeHV-1)の感染が発覚している。

◆猫の耳介皮膚炎を起こしたヘルペスウイルスの検出◆
1.顕微鏡学:患部の細胞に残された封入体の確認
2.遺伝子学:PCR法でFeHV-1の遺伝子を検出

上記のことから、猫の耳介に潰瘍性皮膚炎が生じた場合、ウイルス感染の可能性を念頭に置いて、慎重に薬剤の選択をすることが望ましいと思われる。

ステロイド療法で皮膚症状が悪化した場合における対処法を、常に、事前に、検討しておくことが大切なのかも知れません。

ステロイド療法で皮膚症状が悪化した場合における対処法を、常に、事前に、検討しておくことが大切なのかも知れません。

 

参考ページ:

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29624750


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