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眼科検査の客観化〜犬の視神経の直径を測定する超音波検査法の開発〜

投稿者:武井 昭紘

解剖学的に、視神経は、脳に近い場所に位置しており、頭蓋骨内の病的現象の一端を反映するという特徴を有する。また、眼科用検査機器があれば、瞳孔を通して外界から目視できることも、視神経の特筆すべき事項である。しかし、眼科診療での視神経の観察は、主観性が強く、経験も要するため、新卒獣医師やペットオーナーが理解しにくいデメリットを抱えており、客観性を持たせる手技を開発していくことは有意義と言える。

そこで、コーネル大学およびオレゴン州立大学は、人医療をモデルケースとして、超音波検査による視神経鞘径測定法(ultrasonographically measured optic nerve sheath diameter、ONSD-US)を犬に適応するための研究をスタートした。

今後、同研究が進展して、小動物臨床におけるONSD-USが確立されれば、頭蓋骨内の圧力が変動する疾患(外傷、出血、炎症、腫瘍など)を早期に診断、または、早期に疑うことができる検査方法として期待できるのではないだろうか。

将来的に、ONSD-USが、共通言語の無い犬猫が発する「眼の奥からのヘルプサイン」を確実に受け取る診療技術として、世界に普及していくことを願っています。

将来的に、ONSD-USが、共通言語の無い犬猫が発する「眼の奥からのヘルプサイン」を確実に受け取る診療技術として、世界に普及していくことを願っています。

 

参考ページ:

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/29171933/?i=3&from=dog


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