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活躍の場が広がる期待感を高める進化した動物用ポータブルレントゲンの利便性

投稿者:武井 昭紘

レントゲン検査は、外部に放射線が漏れないように専用の撮影室を設置して、放射線が人体に影響が無いように、距離をとったり、遮蔽物で遮るなどの物理的遮断の対策を取る必要がある(動物病院では動物の保定のためにスタッフが撮影室内に留まる)。しかし、大動物臨床でのレントゲン検査は、体重500kg前後はある大型の動物(牛、馬など)が対象であるため、必ず施設内で撮影できるとは限らない。そのため、ポータブルレントゲン装置が重要な役割を担っており、罹患動物の元に往診して、レントゲン検査が行えるようになっている。

このポータブルレントゲン装置の利便性を高めた製品を開発した会社が、アメリカのイリノイ州にある。それは、MinXray社であり、「TR90B」という機器をリリースしている。TR90Bは、トランクのようなケースに収納して持ち運べると同時に、撮影されたデータをデジタル化して保存する機能があり、ワイヤレスでデータを取り込めるようになっている。このことにより、その場でレントゲン画像を確認でき、撮り直しの判断や迅速な診断が実現したり、カセッテの枚数も最小限に抑えられることが期待できる。

今回紹介したレントゲン装置(TR90B)は大動物臨床向けとされているが、ペットオーナーが高齢でだと理由であったり、立ち上がれない大型犬など動物病院に連れてこれない症例や災害現場で利用できるようになれば、大きく活躍の場を広げることは容易に予想できる。そのためには、ポータブルレントゲンの取り扱いに関する法整備(特に災害時)が進むことが重要であると考えられる。

携帯電話からスマートフォンへの進化と同じように、ポータブル医療機器の軽量化およびデジタル化が進めば、緊急時や災害時の医療技術を大幅に向上させることになると思います。

携帯電話からスマートフォンへの進化と同じように、ポータブル医療機器の軽量化およびデジタル化が進めば、緊急時や災害時の医療技術を大幅に向上させることになると思います。

 

参考ページ:

http://www.minxray.com/product/tr90b/


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