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イギリスのNational Pet Month~ペットの尊厳と命の大切さを啓蒙する1ヶ月間~

投稿者:武井 昭紘

日本の交通事情は世界に比較して整備されており、交通事故をゼロに抑えるための安全交通週間が設けられており、平成29年の春は4月6日~15日が該当の1週間となる。これに類似した活動はペット業界にも必要で、動物の命の尊さやネグレクト(飼育放棄)を減らすためのサポートを啓蒙・強化していくことが大切である。そこで、現在行われているイギリスの「ペットを大切にする1ヶ月」について記載したいと思う。

イギリスには、動物福祉慈善団体、獣医師、ペット関連事業者、教育機関、青少年団体、ペット愛好家が集って組織化されたNational Pet Monthという団体がある。この団体では、責任あるペットの飼育、ペットとヒトの共存共栄(相互に利益を受け取る)、ペット業界関係者の意識を高めること、盲導犬などのヒトを援助する動物の価値を普及させることを目標としている。また、これらの活動に対する強化月間が設定されており、2017年は4月1日~5月1日までの1ヶ月間が該当している。そして、ペットの大切さを啓蒙したり、経済的なサポートを必要としているペットオーナーへの寄付を促すツールキットが用意されており、同団体のホームページからダウンロードが出来るようになっている。また、SNS(Facebook)で活動内容やリアルタイムの情報も発信しているので、ご興味のある先生方は、ご覧頂きたい。

上記のような一つの組織を複数の関連団体が協力して運営することは、ペット(動物)の命や尊厳を守る上で必要なことではないだろうか。日本にいおても、同様のシステムが導入され、ヒトとペットが支え合う社会をサポートしていく組織が誕生することに期待したい。

 

ペットビジネスは、他の業種と同様に利益を追い求めることにはなりますが、人医療と同じく、「命が関わる」ということを忘れないようにしましょう。

ペットはヒトの大切なパートナーであるという認識をペットを飼っているヒトも、飼っていないヒトへも啓蒙できる世界になることを願っています。

 

参考ページ:

http://www.nationalpetmonth.org.uk/


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