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消化管に異物がある犬猫に適応された外科的あるいは内視鏡による摘出処置の成績

投稿者:武井 昭紘

動物が異物を飲み込んでその摘出する場合、催吐処置で解決しないならば、摘出を試みることになる。この時、2つの選択肢が挙がる。①外科的な摘出と②内視鏡による摘出だ。そして、近年、もう一つの選択肢が加わった。③開腹して消化管内異物を触知し内視鏡で確実に摘出する方法である。結果、議論が巻き起こることになる。何れの手段が優れているのか。ベターあるいはベストな手段とは何なのか。様々な検証の上に、最終的な結論を出す必要があるとされているのである。

 

冒頭のような背景の中、アメリカはオハイオ州のMedVet Cincinnati, Fairfax, Ohio, USA.は、2021年11月〜2023年7月の間に消化管内異物の摘出処置を受けた犬猫の診療記録を解析する研究を行った。なお、同研究では、②を除いて①と③の成績が比較されている。すると、以下に示す事項が明らかなったという。

◆①と③の治療成績の比較◆
・50例のデータが集積された
・全例が異物によって腸管の閉塞を起こしていた
・異物は開腹後に胃まで移動させている
・その後に胃切開または内視鏡で摘出した
・合併症の頻度、食餌再開・退院までの期間に差異は無かった
・③に比べて①の手術時間は11.98分長かった

 

上記のことから、手術時間に差はあるものの、治療成績に差は無いことが窺える。よって、何らかの事情で麻酔や手術の時間を減らし動物またはオーナーの負担を軽減したい場合は、③を検討してみると良いかも知れない。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39799984/


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