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猫2匹の仲の良さ悪さを猫の多頭飼育をしているオーナーと専門家に評価してもらった研究

投稿者:武井 昭紘

2匹以上の猫を同時に飼育する時、多くのオーナーが彼らの相性を気にすることになる。仲良く過ごせるか。ストレスにならないか。ケンカはしないか。心配は尽きないだろう。そこで、疑問が浮かぶ。彼らの仲が良くなる、あるいは、悪くなる時の条件とは何であろうか。また、その仲の良さ悪さをオーナーは具に把握することができるのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、北米の大学らは、2匹の猫を飼育しているオーナー6500名以上を対象にして、彼らに2匹の猫の行動が映った動画10本を見てもらい、彼らの仲を5段階で評価してもらう研究を行った。なお、同研究では、仲が良い様子の動画と悪い様子の動画が5本ずつ採用されている。また、同じ動画を動物行動学の専門家5名にも評価をしてもらっている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆2匹の猫の仲の良さに関する研究の結果◆
・オーナーと専門家の評価は近似していた
・仲の良さに関する評価は専門家よりもオーナーでより肯定的であった
・下記の事項に該当するケースにおいてオーナーは仲が良いと判定した
①猫どうしが血縁関係にある場合
②猫どうしが一緒に過ごす時間が長い場合
③オス猫が去勢されている場合
④完全室内飼育の場合
⑤給餌場所が一つの場合

・下記の事項に該当するケースにおいてオーナーは仲が悪いと判定した
①高齢のペアである場合
②猫どうしの年齢差が大きい場合
③他の動物に対して攻撃性を示している時
④猫の爪が切除されている場合
⑤トイレが1ヶ所のみ設置されている場合

 

上記のことから、2匹の猫の仲が良くなる、あるいは、悪くなる時の条件がいくつか存在することが窺える。また、その仲をオーナーはある程度正確に把握することができることも分かる。よって、飼育している猫どうしの仲が悪いと感じるオーナーは、「悪くなる時の条件」をチェックし、それらに該当する場合は環境改善や行動療法を試みることをお薦めする。

仲が良いと明確に評価される猫の行動は「グルーミングをし合うこと」と「一緒に寝ること」で、悪いと明確に評価される行動は「ケンカをすること」と「猫パンチをすること」であったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39777371/


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