犬の鼻腔内腫瘍や猫のリンパ腫の発症にはヒトの喫煙が関連していると言われている。つまり、置かれている環境によって、彼らが抱える悪性腫瘍の発症リスクは左右されると考えられるのだ。では、喫煙以外に、他にもリスクファクターは存在するのだろうか。
冒頭のような背景の中、ポルトガルおよびブラジルの大学らは、ポルトガルで飼育されている①リンパ腫と診断された犬と②臨床上健康な犬を対象にして、彼らのオーナーにアンケートを依頼する研究を行った。なお、アンケートは70の項目からなり、様々な情報が得られるように設計されている。すると、以下の事柄がリンパ腫を発症する確率を高めることが判明したという。
◆犬がリンパ腫を発症する確率を高めるリスクファクター◆
・体重が10kgを超えること(②に比べて①の発症リスクが9.1倍)
・純血種であること(2.4倍)
・自家製食を食べていること(2.7倍)
・果物と野菜を食べていること(2.8倍)
・ヒトの喫煙に多く曝露されていること(13.7倍)
上記のことから、犬がリンパ腫を発症する確率を高めるファクターが存在していることが窺える。よって、今後、そのファクターについて遺伝学的に、栄養学的に、環境学的に解析する研究が進み、リンパ腫の発症を予防する方法が確立されることを期待している。

①は55匹、②は58匹で構成されております。母集団を増やすと、新たな見解が得られるかも知れません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39756534/


