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特発性てんかんの治療で抗てんかん薬を投与された犬の肥満リスク

投稿者:武井 昭紘

特発性てんかんの治療に使用されている抗てんかん薬には、ある副作用が存在しているという。それは、肥満だ。同薬を投与することでエネルギーを消費する機能が低下し、食餌量が増えて、体重が増加するようなのである。果たして、この説は本当なのだろうか。また、本当であるならば、その肥満リスクはどれ程のものなのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、イギリスの大学らは、①特発性てんかんと診断された犬と②臨床上健康な犬を対象にして、彼らの食欲、体重、活動性を比較する研究を行った。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆特発性てんかんの治療で抗てんかん薬を投与された犬の肥満リスク◆
・②に比べて①では食欲が有意に増進していた
・②に比べて①では肥満になる可能性が有意に高かった
・抗てんかん薬の副作用(肥満)の効果は中程度であった
・②に比べて①のオーナーは体重管理(食餌管理)に苦労する可能性が高かった

 

上記のことから、抗てんかん薬を投与された犬の食欲は増進し、体重が増えることが窺える。つまり、肥満のリスクを大いに孕んでいると言える。よって、今後、抗てんかん薬を投与する時の体重管理について議論され、特発性てんかんを抱える犬が肥満という新たな病気になることを防ぐ方法が確立することを期待している。

(画像はイメージです。)
①は222匹、②は7086匹で構成されております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39658808/


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