結膜炎は猫に良くみられる眼科疾患であり、文字通り炎症を伴った病的現象である。そして、この現象には炎症性サイトカインが関与していると言われている。つまり、炎症性サイトカインの変動を把握すれば、「結膜に炎症が起きていること」を証明できる可能性があるのだ。
冒頭のような背景の中、イランの大学らは、①臨床上健康な猫と②結膜炎と診断された猫を対象にして、彼らの涙液に含まれるTNF-αおよびIL-6の濃度を測定する研究を行った。なお、同研究では、シルマー試験紙を使用して涙液が回収されている。すると、①に比べて②の涙液ではTNF-αおよびIL-6の濃度が有意に高いことが判明したという。また、両サイトカインの濃度は結膜炎の重症度と正の相関関係にあることも分かったとのことだ。
上記のことから、涙液中のTNF-αおよびIL-6濃度は、猫の結膜炎の有無を示す炎症マーカーになり得ることが窺える。よって、今後、これらのマーカーを基にした重症度判定法が確立し、それに応じた適切な治療について議論され、猫の眼科診療が発展することを期待している。

②は様々な品種で構成されていたとのことです。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39161040/


