犬の歯のトラブルにおける診察の第1段階では、麻酔を使用せず、彼らが覚醒している時の身体検査で進められる。しかし、覚醒しているということは犬が動くということであり、歯の状態を隈なくチェックする上での支障となり得るのだ。では実際のところ、この身体検査の精度はどれ程で、それを向上させる方法はあるのだろうか。
冒頭のような背景の中、欧米の大学・動物病院・研究所らは、全身麻酔下での処置を予定している犬120匹以上を対象にして、①覚醒時の口腔内検査と麻酔下での歯周炎チェックの精度を算出する研究を行った。なお、麻酔下での歯周炎チェックは、②歯の頬側面における視覚的な歯周炎スコア算定と③歯垢サンプルを用いた細菌のDNAの定量によって判定されている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆①②③の精度◆
・①では約68%であった
・②では約87%であった
・③では約78~81%であった
上記のことから、①の精度は低く、③の精度は②に近いことが分かる。よって、今後、麻酔を掛ける前の口腔内検査として③が確立し、犬の歯科診療のレベルが向上することを期待している。

②は、歯周炎チェックに慣れた獣医師が判定しております。
参考ページ:
https://www.frontiersin.org/journals/veterinary-science/articles/10.3389/fvets.2024.1377119/full


