多くの犬のT10-T11にあたる椎間板が収まるスペース(椎間)は隣接する椎間板のそれより狭いという。そこで、疑問が浮かぶ。猫でも狭いのだろうか。あるいは、犬とは異なる特徴があるのだろうか。
冒頭のような背景の中、韓国の大学らは、①臨床上健康な猫101匹と、②T8〜T13において脊椎疾患が無いと分かっている猫32を対象にして、彼らのT8〜T13の脊椎をX線検査またはMRI検査で撮影する研究を行った。なお、同研究では、椎間の幅を③背側、④中間部、⑤腹側の3ヵ所で測定している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆猫におけるT8〜T13の椎間の幅◆
・①②のX線画像ではT10-T11の ③④は隣接する椎間の③④より有意に狭かった
・①のX線画像ではT8-T12の③はT12-T13の③より有意に狭かった
・①②のX線画像では T8-T11の④⑤はT11-T13の④⑤より有意に狭かった
・②のMRI画像ではT10-T11の③はT11-T13の③よりも有意に狭かった
・②のMRI画像ではT8-T11の⑤はT11-T13 の⑤よりも有意に狭かった
上記のことから、猫にも「T10-T11の椎間の幅は隣接する椎間板のそれより狭い」という説が当て嵌まることが窺える。また、T10-T11以外の椎間においても、一定の特徴があることも分かる。よって、今後、これらの特徴の臨床的意義について研究が進み、ペットの脊椎疾患がより深く理解されるようになることを期待している。

脊椎疾患がある猫でも同様の研究が進められると、新たな見解が得られるかも知れません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39422105/


