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自家製のフードを与えられている犬の健康について考えたイタリアの研究

投稿者:武井 昭紘

総合栄養食などの基準を満たした①既製品のフードに比べて、②自家製のフードは栄養が偏り、不足してペットの健康に悪い影響を与えると言われている。しかし一方で、『肉食動物に属する犬猫には肉類ペースのフードが適しており植物ベースのフードは健康を害する』という概念は、いくつかの研究によって覆されている。果たして②に比べて①が優れているという考えは正しいのだろうか。②を食べて健康的に過ごせるペットは居ないと完全に否定できるだろうか。

 

冒頭のような背景の中、イタリアの大学らは、病気の有無に関わらず160匹以上の犬を対象にして、自家製フードの給餌状況と彼らの経過を追跡する研究を行った(中央値で14ヶ月)。なお、同研究において自家製フードとは、タンパク質として鶏や七面鳥の胸肉、豚肉、タラの切り身、牛肉、炭水化物として米、ジャガイモ、クスクス、脂質としてヒマワリの種、サーモンオイル、野菜としてズッキーニ、ニンジン、エンドウ豆などが含まれているものとなっている。また、調理方法は蒸しまたは水煮と指定されている。すると、以下に示す事項が明らかになったという。

◆自家製のフードを与えられている犬の健康◆
・62%の犬が自家製フードを継続した
・38%は市販のフードに戻った
・健康な犬では31匹が追跡調査を完了した(①)
・病気を持つ犬では67匹が追跡調査を完了した(②)
・①の70%で毛並みが改善された
・①の67%の犬が減量に成功した
・①の47%で排泄の頻度が減少した
・②は主に消化器疾患と皮膚疾患を患っていた
・慢性腸疾患の犬の95%で症状が改善した
・皮膚疾患の犬の83%で症状が改善した
・2つの疾患を併発している犬の100%で症状が改善した

 

上記のことから、自家製フードはより健康的になるための補助してくれると言える。よって、市販のフードや療法食で現在抱えている悩みや病気が解決しない犬では、自家製フードの給餌を検討してみると良いかも知れない。

本研究では、オーナーにオンラインでアンケートを依頼することでデータを得ております。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39330817/


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