外耳炎は犬に良くみられる耳のトラブルで、様々な要因を背景に発症し、彼らのQOLを低下させる。そのため、的確に診断し適切に治療することが重要であるとともに、外耳炎を予防する措置を講じることが大切なのだ。では実際のところ、外耳炎を発症するリスクを低下させるファクターとは一体、何であろうか。
冒頭のような背景の中、ドイツの大学および動物病院らは、大学付属動物病院を訪れた犬320匹以上を対象にして、そのファクターを突き止める研究を行った。なお、同研究には、「耳に何が異常がある」という旨が診療記録に記載されている犬と、皮膚科を受信しているが外耳炎は認められなかった犬が参加している。すると、以下に示す事項が明らかになったという。
◆外耳炎を発症するリスクを低下させるファクター◆
・ローデシアンリッジバックの発症リスクが低かった
・基礎疾患として感染を抱えている犬の発症リスクは低かった
・レトリーバー種の発症リスクは高かった
・基礎疾患としてアレルギーを持つ犬の発症リスクは高かった
・基礎疾患として内分泌疾患を抱える犬が過体重または肥満であると発症リスクは高くなった
上記のことから、特定の品種、アレルギーを持っていないこと、体型が標準以下であることが、外耳炎を発症するリスクを低下させるファクターだと言える。よって、今後、ローデシアンリッジバックとレトリーバー種の解剖学的・生理学的特徴の相違点を探る研究や、体重管理が外耳炎の発症に及ぼす影響を明らかにする研究が進むことを期待している。

外耳道に異物が存在していた犬は研究から除外されております。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39272321/


