消化器の炎症、てんかん、糖尿病、腎臓病、喘息、腫瘍。これらの疾患は、消化器や気道の微生物叢に影響を受けているとされている。そこで、疑問が浮かぶ。犬の胆嚢粘液嚢腫、猫の胆管炎・胆管肝炎ではどうなのだろうか。消化器や胆嚢・胆管(胆汁)の微生物叢に影響を受けているのだろうか。
冒頭のような背景の中、タイのマヒドン大学は、①臨床上健康な犬、②臨床上健康な猫、③胆嚢粘液嚢腫の犬、④胆管炎・胆管肝炎が疑われた猫を対象にして、彼らの胆汁に含まれる微生物を調べる研究を行った。すると、③の胆汁のみにシュードモナス科とルミノコッカス科の細菌が存在していることが判明したという。
上記のことから、両細菌科は犬の胆嚢粘液嚢腫のマーカーになり得ることが窺える。よって、今後、これらの細菌の有無によって胆嚢粘液嚢腫のリスクを算出する方法、または、これらの細菌の増殖を制御することで胆嚢粘液嚢腫を予防する方法が考案され、当該疾患で苦しむ犬が1匹でも多く減ることを期待している。

胆嚢・胆道系のプロバイオティクスが考案されると、犬の胆嚢粘液嚢腫を予防できるようになるのかも知れません。
参考ページ:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38988335/


